ツボの使い方

一般的な考え方には,この症状にはこのツボ,またこのツボにはこうした病気に効くというのがありますが,実際にはそれで効果のある場合もあり効果のない場合もあります。
このように当たり外れが多いのですがこれでは使い物にはなりません。

効果のある使い方をするにはどうしたらいいでしょう。
ツボの使い方はまずは周辺の環境を整えて問題点がある場所を見つけることが大切です。

効果のあるツボの使い方

  1. 体の締め付けるようなベルトやガードルを外して,全身リラックスできる状態にする。
    (当院ではゆるゆるの着替えを用意しています。)
  2. まずは目をつぶって深呼吸をし心を落ち着かせる。
    (人に施術する場合もそうなります。緊張した状態では上手く行かないことが多いです。)
  3. 手足のツボを使う場合は目的の患部に意識する。
  4. ツボ押しを2〜3呼吸ほどの間を取る。
    (反射する時間を与える)
  5. 刺激はなるべく軽く強くならないようなする。
  6. 同一のツボ刺激は3回ほどにする。
    (専門家だとツボの状態が変化するまで行う。)

的確にツボをとらえて全体治療を行う

「スジや急所を押さえる」という言い方が指圧師の中で表現します。
内部の臓器や神経,エネルギーの働きをコントロールする”急所”を調整するということです。
これは体調の悪いところを調整するツボを的確に捉えてポイントを操作することで全体的な治療効果を狙ったものです。

ツボや急所は全身いたるところにある

現在鍼灸で用いられているツボの数は361穴。
奇穴,新穴を入れればゆうに1400穴を超えてしまいます。全身いたるところに壺がある形ですが,実際使うツボは反応のあるところを使います。
反応のあるところはさほど多くはありません。
反応が出やすい場所(足の三里のように疲労しやすい場所)というのもあります。

指圧や整体はツボとは違ったところに操作点を求めることもあったりします。

ツボと連絡しあう経絡と内臓器官

ツボや急所は体の不調や特定の運動姿勢に応じて変化する傾向があります。
ツボには系統があり原因によっても特徴のある変化を見出すことがあります。
これを肩こりに当てはめると職業や環境によるストレスに相当します。

これを目安にすればポイントを見つけることがしやすくなります。

このツボのいくつかの系統を「経絡」といいます。

経絡は表面皮膚のツボと連絡しているだけではなく深部の内臓器官,中枢神経と連絡しあって呼応しています。

目に見えない経絡

経絡は古代から現代にいたるまで解剖しても見えないものゆえに様々な論議を起こしています。
多くの学者が昭和の時代まで調べていみましたが特別な組織のようなものを見つけることは出来ませんでした。

経絡にまつわる生理現象は確認されていて昔から「気血」が流れていて「栄衛(えいえい)・守り養う」する働きがあると言われています。
ツボに軽く触れて,例えば手の合谷,押さえてみると肘から肩の方に温かいものが流れるスジを感じることが出来る人がよくいらっしゃいます。これが経絡と呼ばれる通り道です。

経絡は内臓器官の延長でもありその状態いかんによって健康を左右するものともいえるのです。